ダイカストとは
金型に溶融した金属を圧入することにより、高い寸法精度の鋳物を短時間に大量に生産する製造方法です。
アルミダイカストは、アルミ合金(ADC12)を使用したダイカストである。アルミ合金は軽い・熱伝導性が高い・加工しやすい等の特徴をもっています。
また、真空装置により金型内に存在するガス、発生するガスを真空ポンプで吸引することで、ダイカストの不良に現れる巻き込み巣に効果があります。
亜鉛ダイカストは亜鉛合金(ZDC2)を用いたダイカストである。亜鉛合金は衝撃に強く、振動を吸収する、メッキ性の良さ等の特徴をもっています。亜鉛ダイカストは年々生産量が減少しておりますが、当社では25t・63tの2台のダイカストマシンを保有しています。
また、特殊材料としてベリックも鋳造可能です。
ベリックはZDC2と比較して耐摩耗性に優れているので、摺動部などに使われます。
協力工場を含め40t~500tのダイカストマシンがあります。
(最大で350mm×350mm×120mmまで請け負います。)
※再生すると音が流れます
ダイカスト技能士
ダイカスト技能士の資格を保有しています。
ダイカスト(コールドチャンバダイカスト作業)
ダイカストは、溶融金属を金型に圧入して高い精度の鋳物を短時間で大量に生産する鋳造法の一つです。「ダイカスト職種」は、ダイカストマシンによる製品の製造の仕事を対象としています。ダイカストは大きく分けて、ホットチャンバダイカストとコールドチャンバダイカストに分けられます。ホットチャンバダイカストは、射出部、グースネックが溶湯中にあり、加熱されており、コールドチャンバダイカストは、射出部が溶湯中になく、加熱されていないものです。「コールドチャンバダイカスト作業」は、コールドチャンバダイカストマシンで製品の製造をするのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、鋳造方案の決定、マシン操作・調整、原材料の溶解・溶湯管理、金型の取付け・組立て・調整等、製品の欠陥判定・防止対策・仕上げ加工などのダイカスト加工、不良率・鋳造歩留まり等の計算、作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、ダイカスト法、金型、材料、機械工作法、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、良品を製造するために最適な鋳造条件の設定・維持管理、金型の良否判定、金型の簡単な補修ができるレベルとしており、2級は、設定された鋳造条件の維持管理、製品の簡単な欠陥判定などができるレベルです。
JAVADA中央職業能力開発協会より引用
亜鉛合金ダイカスト品質証明制度
弊社で使用している亜鉛合金は、社団法人日本ダイカスト協会実施の亜鉛合金ダイカスト品質証明制度により、化学成分規格に照して適性であり、合金の純度とその管理が正しく守られていることの証明を受けております。
その証明は毎月亜鉛ダイカストの試料の分析にて維持継続されております。
亜鉛合金ダイカストは使用上および製造上の数々の優れた特性を持っており、これを生かして、様々な用途に用いられております。日本工業規格JIS H5301亜鉛合金ダイカストの化学成分規格に合格した製品は過去の実験に於いて良好な耐久性を示すことが証明されております。しかし、JIS H5301の不純物規格値を超える、鉛、カドミウム、錫が混入すると、粒間腐食を起こす性質があります。
粒間腐食は金属の結晶粒界から腐食が進み、割れが入ってくるので、一度、粒間腐食が起こったものは、その進行を食い止めることや、補修することは不可能です。 この恐ろしい粒間腐食を防ぐにはJIS H5301の不純物規格を厳守するしかありません。

